ABU Ambassadeur 5000 1960s

北欧生まれアメリカ育ち日本のコレクターを魅了したABUアンバサダー

アブ社はスウェーデンの南のコペンハーゲン近くの長閑な町スヴァングスタで1921年に生まれ、ABウルファブリケンという、創業者の頭文字と時計工場の意味を組み合わせた精密さが自慢の時計工場だったが、創業者から息子に代が変わり、第二次世界大戦で不況に陥り釣り好きの息子は1941年にレコードというベイトキャスティングリール(ダイレクトリール)を売り始めた。

ABU Ambassadeur 5000 1960s
ABU Ambassadeur 5000 1960s

当時はダイレクトリールが定番であり、スプールとハンドルが一緒に回る構造から、1950年代にクラッチ機構によってフリースプールになるベイトリールが開発され、1952年からアンバサダーNo. 5000という今でも愛されるリールを売り始めた。

アンバサダー発売当時はレコードという名前で売り出され、レコードMOD. SGというモデルはオークションで10万以上で取引される程希少な存在で、10年ほど前の日本の釣りブームでは、もっと高額で取引されていた。

アブ社はアメリカのガルシア社と合併吸収し、1979年からアメリカではアブガルシアという社名で販売し始め、今ではピュアフィッシングから買収されてアブ製品が販売されている。

釣りキチ三平からの影響でルアー釣りを始めた私は、当時釣具屋に並んでいた高額で買えなかったルアーやリールを今になって買い漁り、ヘドンやストーム、ラパラ、アーボガスト、バルサ50などとアンバサダーを組み合わせて眺めているだけでハッピーになれる。

グラスアイのオフセットハンドルにアンバサダー5000番を乗せ、アーボガストのジッターバグとリトルカブでナマズや雷魚を探し中

トップウォーターで、雷魚のパコーン!というアタックを味わうと、ブラックバスでは満足できなくなった。

ナマズ用にトレブルフックの返しを削ってバーブレスにし、フッキングを良くするために針を鋭利に研いだナマズ仕様。

ABU Ambassadeur 1500C
ABU Ambassadeur 1500Cにイエロー保護シール

こちらは、3グラムのスプーンも流れるように渓流用にカスタムしたアンバサダー1500C。

これはゴールドではなく、カップ保護のために黄色い透明のフィルムをサイドカップに貼り付けたもの。

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