私が韓国へよく行っていた時にソウルの漢江(ハンガン)沿いの自転車道路をロードバイクで走っていた時に、「韓国は自転車道路が北から南まで整備されていて、自転車旅行をする人が多い」という情報を知った。
そして、その自転車旅行者たちは宿泊にチムジルバン(宿泊できる韓国サウナ施設)を使うらしい。そんな自転車旅で疲れた体を大浴場とサウナで癒せて、地方の美味しくて安い食堂で腹ごしらえをするという旅の仕方にずっと憧れていた。
そして、その計画は帰国時のコロナのワクチンと陰性証明が必要じゃなくなる5月から6月ごろにしようと思っていた。
福岡在住の私は、まず自転車で関門海峡の歩行者専用トンネルを通って下関に渡り、駅裏にあるフェリー乗り場から下関と釜山を結ぶ関釜フェリーに自転車を積み込み国境を超え、釜山からソウルまで北上して、別のルートで釜山まで戻ってくるという計画だ。
キャプテンスタッグCSR20MR-451DSKグラファイトシルバー
アメリカのツーリングバイク、Surlyのロングホールトラッカーが近所のチャリンコ屋に置いてあり、昔から欲しかったのだが、生産が終わったようでしかも当時は20万ぐらいした。そのフォルムとスタイルは正にLHTのミニベロ版だと思ったこの手頃な20インチのミニベロを購入した。重い荷物を載せて長距離走行するので、ある程度頑丈そうな性能の良いものを選ぶと、キャンプギアで御馴染み鹿番長ことキャプテンスタッグからミニベロが発売されていた。
https://www.captainstag.net/products/YG-1129.html
色は黒とシルバーしかなかったが、最近ダークブラウンやダークグリーンやネイビーも出ているらしい。私はグラファイトシルバーという色を選んだ。
フレームはアルミで溶接はTIG溶接らしく、ブレーキはディスクブレーキを選び、シフターはシマノのSTI、前ギア:52-42T、後ギア:12-14-16-18-21-24-28T。重量11.8kg。価格はAmazonで7万円弱。生産国は中国なので、若干傷やズレがあった。スタンドは取り外して、サドルを交換した。
下関から釜山までのフェリー料金は、現在2等9000円、サーチャージや手数料などで、3000円ほど、自転車2000円の合計14000円ほどになる。韓国はビザ無しで90日滞在可能なので、ゆっくりとソウルまで北上できるのだが、フェリー代が飛行機代より高いので、折り返すことなく、ソウルから福岡までLCCに自転車を積み込む輪行をした方が良いだろう。ただし、注意して梱包しないと、雑に扱われて部品が曲がるかもしれない。
想像を膨らまして世界を旅して楽しんでみる
ソウルの仁川から中国各地へフェリーが就航していて、中国に渡るのも一つの案だ。仁川から青島まで120000ウォンなのだ。中国を自転車で旅するのは楽しそうだが、ビザの問題がある。中国での日本人がビザ無しで滞在できる日数は14日しかない。もし、日本でビザを取得しても観光は30日しか取れず、手数料も必要となる。どうせなら、そのままモンゴルやカシュガル方面に行きたいのだが、モンゴル国境まで1380キロある。果たして14日間で走破できるのか?
モンゴルの日本人ビザ無し滞在期間は30日。モンゴルを横断するには十分な期間だが、中国でも過酷そうなのに、広大な草原のイメージしかないモンゴルの自転車旅は心配しかない。最も心配するべきは、私の経験上、野犬や虫という話し合いができない奴らだ。砂漠のような荒野を自転車で移動するには、宿泊施設がない場合も少なくなくて、野宿が主になってくるだろう。ソロ用テントとマット、ハンモックと小さなタープを持参するつもりだが、テントで夜寝ていると、野生の犬や虫に襲われることがあるだろう。特に自転車で走っていると、外で放し飼いしている飼い犬が吠えながら走って追いかけられることが予想できる。それは東南アジアでも同じで、夜は集団で犬が徘徊しているので、かなり危険だ。そして、木には蟻がいてハンモックから紐を伝って襲われるのだ。
モンゴルの最東端ザミンウードという街に北京からウランバートルを結ぶ古の交易路としてあり、ここから越境できそうだ。中国の列車の手荷物は20キロまでで、3遍の合計が160cm以内。
そして、ウランバートルを経由して、モンゴル西部で中国北部のタケシケンという国境から中国のウルムチ方面へ行くことになる。
モンゴルについて調べていると、興味が湧いてきた。モンゴルはなかなかの僻地であり、旅行者にとってマニアックな場所だ。東南アジアばかり行っていた私には新鮮で興味深い。
モンゴルの通貨はトゥグルグ(Tugliks)という馴染みのない通貨であり、1トゥグルグが現在0.039円。100円が2530トゥグルグとなる。人口は327万人ほどで、人口密度低くその広大な国土は日本の四倍で草原とゴビ砂漠がある。東西の距離は2392km。首都はウランバートル。宗教はチベット密教が多い。TikTokでゲルで民族衣装を纏って生活するスタイルの動画をよく見ていて、その料理は凍った肉を削ぎ落とし、バター茶のような飲み物と一緒に食べるイメージだ。味付けは塩のみで、燃料となる木や植物も少ないので、肉がメインの料理が多いようだ。食事は一日一食らしく、朝と昼は乳製品をつまみながら、お茶をたくさん飲むらしい。肉も殆どが放牧している羊となり、ノマドな彼らは豚や鶏は食べないようだ。乳は牛、馬、ラクダ、ヤギ、羊、ヤクから取り、保存食に加工される。ツォイワンという焼きそばのような麺料理は首都のレストランで220円、ピロシキ48円、ミルクティー16円とかなり安い。ウランバートルの食堂では200円で満腹になり、ボリュームは日本の大盛りだそうだ。
参照サイト: https://atsushiyoshida.com/urmuqitomongolia/
そして、ウルムチとカシュガルを経由してキルギスへ入国(キルギスはビザ無しで60日間滞在可能)。
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