三日間の特別不眠修行
このチョームトーン寺院の国際瞑想センターの名物とも言える、三日間の不眠修行では、ブッダが行った瞑想のように三日間眠ることなく、シャワーも浴びず、着替えもしないという過酷な修行がプログラムに組み込まれている。
まるで完食したら無料という定食屋のスペシャル宣伝メニューのようなので、生半可な気持ちで挑戦すると、逃げ出すはめになるのでご注意あれ。
おそらく、この瞑想センターはタイの中で最も熱心に仏教の教えと瞑想法を教えてくれるセンターだろう。
予約
チョムトン寺院のサイトではなく、国際瞑想センターのサイトへ行きEメールで連絡する。
スケジュール
ゆとりを持って教えてもらうために最短でも21日は滞在した方が良い。最長はビザと布施の続く限り修行できる。そのまま瞑想の先生になることも可能だろう。
これはどのセンターでも共通で、歩く瞑想を1時間、座る瞑想を1時間、休憩30分以内を1セットとし、このセンターでは最低1日6セットを行う。できないと思う人は各瞑想を10分から行い、日増しに増やすこともできる。このセンターでは、毎日教師と長老を交えた懇談があるので、自己管理が苦手な人には良いだろう。他のセンターでは、英語が堪能な教師が居ないので、放っておかれることが多い。
インストラクター
この瞑想センターの教師でありインストラクターは、私が訪れた当時、日系ブラジル人(スペイン語・英語)、イギリス人(英語)、メキシコ人(スペイン語)、ロシア人(ロシア語)など、教師が多く居てそれぞれの生徒に担当が付くようになる。毎日熱心に教えてくれるので、期待に応えようとこちらも真面目になってしまうが、スケジュールはハードなので、仏教の教えである『中道』という、何にでも過剰になりすぎないという事をこのセンターでは大事にしている。日本語教師はいないので、英語の理解力がある方限定となる。教師は皆、聞き取りやすい丁寧な英語を話すので、理解する事はできると思う。
持参するもの
特になし、白い瞑想服を上下2セット貸してくれる。裸足になる場合が多いので、靴ではなくサンダルが便利。瞑想時間を計るための腕時計やストップウォッチ機能のある物があると便利。
洗濯用洗剤、石けん、シャンプー、歯ブラシ、歯磨き粉、タオルなどは持参すること。近所には商店が沢山あるので、無くなれば買いに行くこともできる。
宿舎
相部屋は無く、一軒の家の一部屋に一人ずつ滞在することになる。部屋で瞑想しなければならない時もあり、大きな部屋もあれば小さな部屋もあり、バンガローもある。シャワー・トイレは共同で、シャワーはお湯が出る。エアコンは使えない。
洗濯は各自、桶で借りた服を手洗いする。
最初に狭い部屋の高床式バンガローへ案内され、長期になって一軒家の部屋が空くと、快適で広い部屋に移してくれるようだ。
食事
食事は午前6時と午前11時の2回のみ。ベジタリアンとノンベジタリアンに別れていて、朝食はほぼ毎日同じ雑炊(カオ・トム・ムー・サップ)だった。とうもろこしとネギとパクチーとニンニク少々、豆類が入ったベジタリアンと、ノンベジは、豆類の代わりに豚ミンチ、もしくは鶏雑炊となる。これは美味しいので、毎日でも食べられる。
昼食は、白ご飯(タイ米)、おかず一品、スープが基本となり、たまにフルーツも配られる。ベジタリアンは大豆で作られた歯ごたえのある豆腐や厚揚げと野菜の煮物、豆と野菜のスープとなり、ノンベジは、豆腐や豆の代わりに豚肉や鶏肉を使っている。昼食も毎日楽しみになるほど美味しい。タイを代表する数々の伝統料理が食べられる。ココナッツカレー、カオマンガイ、カオパット(タイ風焼き飯)、パッタイ(タイ風焼きそば)、カオガパオ(ガパオライス)、ソムタム(パパイヤサラダ)、カオニャオ(タイ餅米)、ラープなどなど。長く居れば居るほど、タイ料理の豊富さと美味しさが理解できるようになる。中華料理やラオス料理、ミャンマー料理も時々出される。
アクセス
チェンマイの旧市街北にある小さなバスターミナルから黄色いソンテウに乗ってチョムトンへ。時間は1時間半ほどで、料金は40B。
料金
瞑想センターに支払う料金は無いが、ドネーション(お布施)が少なからず必要。金額についてはあなたの気持ち次第。お布施は、センターを退院する日か、その前日に封筒を渡されるので、封筒に名前と金額を記入しなければならない。
FAQ
何か質問があれば、わかる範囲で答えます。コメントください。
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