日本でのタイトル「アルファ 帰還りし者たち」は、アルバート・ヒューズ監督によって創られた、史上稀に見る最も美しいフィルムだった。
槍を持って遠方へ狩に出かけた石器時代の部族は、バイソンの群れに遭遇し族長の息子がバイソンと共に崖下に転落。
奇跡的に一命をとりとめた族長の息子ケダは、仲間から死んだと思われ取り残された。
足を負傷して狼の群れに襲われ、一匹の狼と怪我を癒す中で生まれた絆が、それから一緒に旅をすることとなり、お互いに助け合って生き残るというストーリー。
見所は、美しい大自然を特殊な撮影技術を駆使して映し出される、幻想的な映像美であり、徐々に絆が深まっていく主人公ケダと狼アルファの生き残りを賭けた長い長い道のりの旅路だ。
台詞は殆どなく、架空の言語でわずかに話す程度なので字幕も必要ないという単純明快な内容は斬新であり画期的で、無声映画のような台詞による進行の理解に頭をかかえる必要はない。
2018年 配給ソニー・ピクチャーズ コロンビア映画制作 興行収入1035万ドル
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