そろそろソウルも寒くなってきました。ぼくはいつものように、公園に行こうと言う彼女に連れられて、バスでソウルの西の方に行きました。バスを降りると、大きなスタジアムがあり、サッカーの試合が行われているような歓声が聞こえてきました。広い歩道には転々とトラックの屋台があり、ポテトや栗や綿菓子が売られています。その周辺には店らしきものが何も無さそうでした。そこはワールドカップのスタジアムらしく、その隣に小高い丘があり、その上に公園があるそうです。家族連れやカップルや中年の夫婦が大勢、同じ方向に歩いていました。皆その山を登るようです。ぼく達も皆の後をついて行きました。途中、電動の小さなトロリーバスに長い長い行列ができていたところを見ると、かなりキツそうな具合が予想されます。なだらかながらも、距離が長く来る前にビールを飲んだぼく達はすぐに息が切れました。家族4人で登るもの、カップルで仲良く登るもの、1人で登るもの、皆頂上目掛けて頑張ります。1時間ほど歩いて到着すると、開けた広い野原に一面のススキが植えられた公園がありました。しかし、人の多さが中国かインド並です。休む場所がないほどひしめいていました。暫し休んで、我が愛する漢江を一目見ようと西へ歩きました。両脇が背丈より高いススキの畑道の途中、木枠の一段下がった升があり、中には丸い3cmほどの茶色い石が敷き詰められた堀がありました。どうやら足ツボマッサージらしき堀でして、皆さん靴を脱いで、靴下で石が敷き詰められた堀に入って歩いています。面白そうなので早速靴を脱ぎ、靴下でその堀に入ってみると、悲鳴をあげるほどの刺激と気持ち良さの一体感に襲われました。今考えると、自分の体重が気持ちよさに左右しそうです。その堀はとても長く、道沿いに20mほどありましたが、途中でリタイヤしました。辺りはすっかり暗くなって、漢江を見下ろせる場所に着く頃には真っ暗でした。夕陽やサンセットは見れなかったものの、そこから見える夜景は素晴らしく、西に太陽が沈んだ後のオレンジに輝く空が漢江に反射して、写真のように美しかったです。やはり漢江は裏切りませんでした。
2015年10月26日
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