食堂で出会って恋したタイ人女性がホステスだった

朝まで眠れず、昨日待ち合わせで失敗したポルシェと朝待ち合わせた。

彼女は本田アコードで登場し、私を乗せてカオマンガイが美味しい郊外の店に連れて行った。

店の前に堂々と路駐し、エアコンルームに入ってエアコンを入れろと店員に言い、ココナッツのデザートを3個食べ上げ、早口で発音がままならない英語で話されるが、あまり伝わってこない。彼女は落ち着きがなく、慌てていて慌ただしくて、まるで覚せい剤中毒のようだ。

彼女は宿の近所のコンドミニアムの13階に住んでいて、屋上にはプールがある。

金持ちの娘かと思ったが、仕事を聞くとナイトクラブだと言うことで全てを悟った。

何故か悲しかった。日本では体を売る女性が周りに多かったが、ここでもかとガッカリしたのか、「彼氏がたくさんいる?」と聞くと沈黙したのがYESを意味した。

ナイトクラブという言葉に失望する自分に失望したのだ。おそろくヤーバーが好きだろう。よくみると整形しているようにも見える。

勝手な想像だが胸を締め付けるような切なさを感じた。そのせいで声が小さくなったのか、眠くて元気がなかったのか、「もっと大きな声で喋って!」と叱咤された。イライラさせてしまったようだ。宿の近くまで送ってくれてサヨナラを言って宿で寝た。

昼に起き、アハメドに色々ご馳走になったので、ハラル料理をご馳走しようと思い、近所の食堂にマコトも連れて行ったが閉まっていた。しょうがなく駅の下のカオマンガイ屋で我慢した。マコトは相変わらず難しい顔をしていた。帰りにコンビニに寄るとアハメドは私の飲み物の代金を払ってくれた。

マコトと二人でバスを待つ。彼の言っていた40番のバスに乗ったが、南バスターミナルには行かないと言われ、プラカノンで降りて511番を待っていたが、1時間半も待つことになった。時間が経つとイライラは鎮火するものだ。

その為に早めに宿を出たのだ。ギリギリだと更にイライラは頂点に達して喧嘩することになっただろう。バンコクの中心地はクリスマスとニューイヤーで賑わっていた。その賑わいをバスの中から覗き込む、田舎へ帰省する人達。おそらく皆長距離バスに乗って南へ帰るのだろう。

4時に宿を出たがバスターミナルに到着したのは結局8時になった。急いで食堂で辛すぎるカオガパオを食べ、コンビニに寄り飲み物と菓子を買いバスに乗り込む。バスは二階建てトイレ付きの二階一番奥の席だった。かなりシートを倒せるので充分寝ることができる。電源はないが、エアマッサージなるボタンがある。フットレストは壊れて動かない。ブランケットがあり、飛行機の添乗員のような女性がいる。最後尾なので荷物を後ろのスペースに置いて良いか尋ねるとダメだと言う。バスの具合を確かめていると、バスはゆっくりと動き出した。大きな窓から見えるコンクリートとアスファルトに砂が混じった風景が流れていく。タイは道路が広く、バンコクには都市高速もある。

バスにはタイ人が多く乗っていて、白人のカップルが1組近くに座っているだけだった。しばらくすると、箱に入ったクロワッサンと粉のコーヒーと紙コップ、ミネラルウォーターが配られてきた。私は満腹だったのですぐに食べなかったがマコトは全て平らげた。そして更にモーケンというデザートまで配られた。他バス会社との差を図るのだな。


モーケン

タロイモと、ココナッツミルクの焼きプリン。パンダナスの葉、アヒルの卵で作るらしい。


タイのあるある、エアコンが効きすぎて寒い。ブランケットを被って寝ろうとするが寝付けない。ふと、頭の下から物音がした。ネズミ!?そんな訳ない。そして話し声。どうやら最後部の狭いスペースに添乗員の女性が寝ているようだ。だから荷物を置けなかったのだ。

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