宣教師のSさんと、関西人のYさん、チェコ人のマリー、ドイツ人ライダーのシェリルが同じ部屋だった。同じ部屋で一人が起きると、皆起きてしまうものだ。
関西人のSさんも南京虫にやられたらしいし、一階のウィンも写真を撮っていた。私はその夜から、南京虫対策の寝袋を使うことになった。その寝袋の効果は絶大のようだ。蚊には効かないが、蟻やハエや南京虫を寄せ付けない。スクリーンの目が細かいのでシラミも入ってこれないだろう。
イエで会ったドイツ人と再会した。朝食の場で18歳のパリから来た背の高い女の子から声をかけられ、「OLYMPUSのカメラの電源が入らないから見てくれる?」「今日この遊園地に行きたいけど知ってる?」と言われた。その遊園地は関西人で太って英語ができなくて会話に飢えている置屋好きのYさんから教えられていた。彼は去年その遊園地に行ってとても怖かったらしい。怖いというのは壊れそうな怖さだ。そういうパラダイス的な面白スポットを望んでいた。しかし、彼女が言うにはそこは既に閉鎖されていて、見るだけしかできないという。乗り物に乗れないのなら行ってもしょうがないが、可愛いパリジェンヌのデートできる。だが幼すぎる。行くのはやめにした。代わりにドイツ人の彼が一緒に行った。
私はクララと一緒に行ったアウトドアショップに、ドイツ人ライダーのシェリルと行った。嵩張るがザックの上から下に付けるつもりでテントマットを買った。彼女は分厚い眼鏡をしていて、小太りで見た目は良くないがとてもカッコ良いし良い性格だった。ベジタリアンの彼女とカレー屋台で食事して帰った。
夜はヤンゴンで日本語学校に出資しているというコテコテ関西弁のSさんと屋台へ。彼お勧めの市場は閉鎖されていたので、近所のカオスエ屋台へ。生小麦麺にクリーミーなココナッツスープをかけて、カリカリの揚げ物がトッピングされているオンノカオスエは、Sさんも絶品の評判で感動していた。どうやら関西チームはミャンマーであまり美味しいものに出くわしてないらしい。どうしても汚い屋台より店を構えた食堂の方が美味しそうに見えるからだろう。都会のど真ん中で店を構えた食堂はどこでもあまり美味しくない。努力しなくても客足が途絶えないからだ。
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