チベット語「オム・マニ・ペメ・ド・フン」

四川省チベット族自治州カンゼ:ローカルバスで塔公郷(タゴン)から康定(カンディン)へ

塔公(タゴン)はチベット語で「菩薩が好きな場所」という意味だそうです。伝説によるとウェンチェン女王がチベットに入ると、彼女と一緒に釈迦牟尼の仏像が突然話し、「ここにとどまる」と言ったそうです。全員が仏像を複製して置いて行ったそうです。

塔公の人口は7千人ほど。産業は畜産で、15年前の調査では平均収入は1670元(25,000円ほど)。大草原が見所の塔公草原は、中国でも有名で標高は3,000メートルから4,000メートルになるので、高山病に注意。冬は厳寒で春と秋は短く夏に訪れるのがベスト。標高が高いので昼夜の寒暖差が激しく夏でも防寒着が必須となります。

私たちは朝から塔公寺裏手にある小高くて、お経が描かれた山に登ろうと出かけた。塔公寺の外壁周りには大きなマニ車が並んでいて、観光客を楽しませてくれる。歩きながらマニ車を回して、楽してありがたいお経を読んだ事になるのだ。

いたるところの川の石や岩や山に仏像やお経が刻み込まれている

チベット仏教では、回転するローターにお経を刻み込むマニ車のように、石にもお経を刻み込むことをマニ石(英:Tibetan Prayer Stones)と呼ばれている。書かれている内容は主に「オム・マニ・ペメ・フム」。これはチベット仏教徒にとって聖なる言葉であり、最も多く唱えられている真言(マントラ)で、意味は、慈悲の化身である観音菩薩のこの真言を唱えることによって、悪業から逃れ、徳を積み、苦しみの海から出て、悟りを開く助けになると信じているのである。

  1. オム(Om)
    私たちの不浄な身体・言葉・思考とともに、高尚純粋な釈迦の身体・言葉・思考を表している。「悟りの道を開いて純粋な境地に到達したとき、過去の不浄から負の属性を取り除き、不浄な身体・言葉・思考も変わることが出来る」と釈迦は説いている。その意味がこの言葉に集約されている。
  2. マニ(Mani)
    宝石を意味する。秩序、慈悲、他者への思いやりなど悟りを開くための要素を表す。「宝石が貧困をなくすことができるように、利他主義的な悟りの境地は、貧困・孤独を取り除くことができる。宝石が私たちの望みをかなえてくれるように、利他主義の心によって悟りを開き、私たちの望みは実現される」とダライ・ラマは言う。
  3. ペメ(Padme)
    蓮を意味する。知恵を表す。泥の中に生えていても泥に染まらない蓮は、私たちを矛盾から救い出す知恵の本質を示している。
  4. フム(Hum)
    分離できないものを意味する。秩序と知恵が調和することにより至る純粋なる境地を表す。

引用:ダライ・ラマ法王日本代表部事務所サイトから

康定に到着

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