私が訪れた国、少なくともタイ・ミャンマーでは、地元の人たちは犬にとても厳しく、「犬を見たら石をなげろ!」というルールがあるようだ。
動物愛護団体や、野犬の居ない国である日本人からすると、「なんてひどい!」って思われて、その地元民が犬に石を投げるビデオを撮られて、YouTubeやSNSに投稿され、拡散されて世界中からブーイングが巻き起こりそうだ。
なぜ、彼らは野良犬を見たら石を投げるのか考えてみた。
犬とは元々オオカミから生まれたので、集団になったときのその凶暴さは人間には太刀打ちできない。
保健所が野良犬を始末しない国では、野良犬はどんどん増えていくことになる。
そして、徒党を組むと犬達は我が物顔で人間の町でゴミ箱を漁ったり、群れをなして気が大きくなった犬達は、人間に吠え、牙をむいた犬に怯えた単独の人間に勝てると思い、恐怖のあまり時には襲いかかる事もあるだろう。
それは、人間でも他の動物でも同じで、生き物は単独では恐がりだけど、集団になると強くなる性質なのだ。
野良犬の多い、政府が犬を処分して数を調整しない国では、野良犬は脅威となる。
インドの猿に怯えるインド人も同じで、インド人は異常なほど町中に屯する猿に怯えて、奇声を上げて追い払おうとし、観光客に「猿は危ない、気をつけろ」と口を揃えて言うのだ。
そんな、野生動物の恐ろしさを知らない、動物の数を調整された先進国の幼稚な人たちが、犬に石を投げたり、犬を食用にしたり、犬の死体を道路に捨てたりするのを見て、虐待だとか言うのが腹立たしい。
動物虐待について
鶏肉工場の真実
コメントを見てみると、Spawn Killer というシューティングゲームで使われる言葉で、プレイヤーが死んで再生される場所を狙い撃ちされる「卑怯者」という意味のコメントが多いことから、世界中でゲームオタクがYouTubeを見ていることが多いという偏った人たちの意見なのが伺える。
評価は半々に近いのだが、このビデオの意図が良いと判断して高評価をしたのか、このビデオで映されている工場が悪いとして低評価をしたのかもわからない。
猿によるココナッツ伝統的収穫
Monkeys Abused by Coconut Farmers (Thailand)
タイでは古くから伝わる伝統的なココナッツの安全な収穫法として、猿を使っているのだが、このビデオでは嫌がる猿にムチを使って無理強いさせているように見える。
表面的にはムチをつかって紐でつながれて作業を強要されて可哀想だ!と誰もが感じるだろうが、このビデオの背景を考えてみよう。
ここからは私の憶測で想像なのだが、英語を話す欧米人が撮影しているのは間違いなく、撮影者はおそらく猿がココナッツを収穫するという話を聞き、現場が見たくて心躍らせてこの農場を聞き込みで探して来たのだろう。
撮影者はおそらく「YouTubeに「ココナッツを収穫する猿」というタイトルで投稿すれば、再生回数が増えて現金収入になり、この旅行の資金の足しになるかもしれない」と思ったのだろう。
農場に到着した彼らは、農家の人に「猿がココナッツを収穫するところが見たい」と言い、優しいタイ人は快諾して「うちの猿の技を披露してやろう」と意気込んだのだが、猿の機嫌が悪いのか、知らない外国人が撮影しているのが気に入らないのか、その外国人の純粋でない下心が猿に伝わったのか、主人の言う事を聞かない。
ここで注目してほしいのは、ツルのようなもので主人が叩こうとしているが、叩いてはいないことだ。
彼らにとっては猿は家族であり、客人を大事に思う彼らは家族の技を披露するためにとった行動なのだろう。
家族を紐でつないでいるのは、家族と思っているペット犬を外ではリードでつないでいるのと変わりない。
アメリカの動物愛護団体PETAの投稿した動画
Cruelty in Coconut Milk? PETA Asia Reveals Monkeys Exploited, Abused
この1分半のビデオでは、数あるタイのココナッツ農家の一カ所をヒューチャーしてビデオを撮り、YouTubeに投稿したアメリカの動物愛護団体PETAは、ココナッツの不買運動を世界に呼びかけ、イギリスなどでココナッツオイルや、ココナッツ製品の不買運動が続いている。
タイのココナッツ農家では、奴隷にされて苦しんでいる猿がいます。このような汚い場所で鎖に繋がれて隔離されココナッツ収穫機械として死ぬまで働かされています。このビデオを見たあなたは、タイ製のココナッツオイルや、ココナッツミルク、ヨーグルト、その他の製品を見かけたら、棚に戻してください。
PETA 動物の倫理的扱いを求める人々の会
このアメリカの動物愛護団体、パフォーマンスが過激であることで有名であり、慈善事業という名目の売名行為であり、寄付金がたんまり集まるのだろう。
日本のメディアがタイの見方に!
虐待を否定するタイ市民の声
「トリュフを取るのに豚を使うのは虐待ではないのか?」
我々日本は大東亜の味方であり、アジアを占領しようとする欧米各国の、メディアを利用して人々の感情を操作し、貧しい東南アジアのかけがえのない産業であるココナッツ不買運動など、大東亜圏にダメージを与える攻撃には断固として許さない。
PETAの動画のナレーションには明らかに悪意があり、タイの全てのココナッツ産業に対して経済制裁を呼びかけるような宣戦布告とも受け取れる。
だいたい、動物を愛護するなら植物も愛護して、肉も野菜も食べないでほしい。
ヒヨコの動画にしても、それを野菜に置き換えると振り分けしたり粗暴に扱ったりするのは当然のことであり、なぜ同じ生命である植物に対しては不快に感じないのか疑問だ。
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