十勝、帯広を後にしたぼく達は再び札幌方面に戻りました。そろそろこの10日近い北海道トリップも終盤に近づいてきたからです。彼女は夏休みが終わるので、韓国に帰らなければならなくなりました。ぼくはそのまま北海道に11月頃まで滞在しようと思っていましたが、沖縄のように安いゲストハウスがあまり無いことと、すでに気温が低くなっていることでした。今この記事を書いている10月後半では札幌は−1度です。南国九州育ちのぼくには耐えられそうにありません。ということで、彼女との残された3日間は札幌で過ごすことにしました。
札幌に帰ってきたぼく達は、AIR B’n’Bというシェアハウスやゲストハウスを探せるサイトで、安かった平和記念友好館というゲストハウスを訪ねてみることにしました。google mapsに住所を入れてナビの通りに行くと、住宅街に入りました。そこには万国旗でラインが引かれた二階建てが建物があり、漢字で「平和福祉友好館」と書かれていました。中から万国旗に「愛」とプリントされたTシャツを着たオーナーが現れ、歓迎してくれました。隣にはオーナー夫妻の自宅があり、そちらへ通されました。奥さんはロシア人で日本語が達者です。二人の会話はロシア語のようでした。彼女がAIR B’n’Bで予約したので、オーナーはぼくも外人と思われたようで英語で話しかけられていました。奥さんは自宅の掛け軸がある大広間へ通してくれて、一泊二人で3000円のこの部屋を勧めてくれましたが、すでにカード払いしていたので一泊2000円の部屋を見せてもらうことに。安い部屋は隣の建物で、4畳半ほどの広さにソファーベッド、湯沸かし器、ユニットバスが付いていて、ほとんど新築状態でした。とりあえず、宿を確保したぼく達は車で札幌市内へ観光に乗り出しました。
まずは札幌ビール博物館へ。なかなか見ごたえのある博物館で昔のポスターやビール瓶のラベルが印象的でした。最後には試飲コーナーで3杯500円おつまみ付きを飲み干し、いい感じになりつつすすきの方面に行くことにしました。そして狸小路商店街に着いたぼく達は、韓国人の彼女に食べさせたかった王将餃子を食べに行きました。彼女、満足したようです。
酔いも冷めたころ、平和福祉友好館に帰ってきたぼく達は、ハードなキャンプ生活に疲れていて久しぶりのベッドに沈んでいきました。
翌朝、500円で朝食が食べられるということで、いただくことに。500円の朝食なんてどんなのだろうと期待しましたが、裏切りませんでした。まずソーメン、パン、サラダ、アジフライなどの揚げ物が何品か、味噌汁、デザート、食後のコーヒーと日露メニューで満腹コースでした。オーナーは色々とぼく達に話したいことが沢山あったようですが、フライトの時間があって聞けなくて申し訳なかったです。札幌に来た際には是非、平和福祉友好館へ訪ねてみてください。
ぼく達は南下して、札幌から1時間ほどの新千歳空港へ向かいました。新千歳空港は、国内線側に大きくて新しいショッピングモールが隣接しており、北海道の特産品が試食でき、時間が足りないくらい満喫できました。試食で満腹になったぼく達は国際線にもどり、彼女を見送りました。暫しの別れです。
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