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次の日、ぼく達は朝7時のローカルバスに乗って、ホーチミンに戻った。
行きとは違い、バスは直行でミエンドンのバスターミナルに行く。途中休憩があり、食べ物も買えるしトイレにも行ける。行きで空腹に困ったぼく達は、焦って色んなものを休憩所で買ってしまった。バナナ、ちまき2個、弁当、ジュース。ちまきはバナナの葉に包まれて糸で縛られたもので、開けてみるともち米の中に不思議なピンクのフルーツのようなものが入っていた。ほんのり甘くて、ほんのり酸っぱい。ちょっと苦手だったかも。弁当は美味しかった。ご飯の上に薄い豚の生姜焼きほどの厚さの焼き豚が乗っていて、チリソースをかけて食べる。
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バスは行きより空いていて、思ったより早く、約4時間ほどでホーチミンに到着した。行きがけのバスで一緒だったカッティエンのおじさんに再開したのはびっくりした。おじさんは険しい顔をしているがとても良い人だった。ミエンドンのバスターミナルに着いたぼく達はザックを背負ったまま炎天下の中、付近を歩いてみたが暑さでターミナルに舞い戻った。2日ぶりのホーチミンは大都会でお洒落な若者と物にあふれ、麦わら帽子を被ったぼく達は田舎者のような気がした。彼女は、韓国の学校のグループと落ち合う約束が前々からあり、そのグループとどこかのホテルに一泊する予定だった、今夜はぼく一人の夜となる。ぼくは前の日にファングーラオのドミトリーを予約していた。彼女は空港に学校の友達を迎えに行くので、思ったより早く着いたターミナルで一緒に暫し待つ事にした。時間になり、空港行きのバスを探していると、韓国人のおじさんが彼女に話しかけてきた。どうやらファングーラオに行きたいがどのバスに乗ればいいかわからないようだった。彼女はぼくがファングーラオに行く事を告げ、連れて行ってやることにした。ぼくにはグーグルマップがあったので、バスの番号とバス停の位置が把握できていた。ちなみにミエンドンのバスターミナルでは無料でWi-Fiが使えるが高速ではない。彼女は空港へ、ぼくと韓国人のおじさんは、ターミナルから少し歩いたバス停へ向かった。おじさんは見た感じ50歳くらいで、バスの中でおじさんと少し英語で話をすると、ハノイからずっとローカルバスで南下してきたようだ。
間もなくしてファングーラオにバスは到着した。ぼくは小銭を持っていなかったが、おじさんがバス案内のお礼としてバス代をおごってくれた。おじさんはバス停でちょっと休むと言って、そこで別れた。
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Saigon 237 Hotel
ファングーラオ通りの公園に面したアクセスの良いロケーションにそのドミトリーはあって、すぐに見つける事ができた。2階がレセプションになっており、パスポートをフロントに預けて、次の階のにある部屋の鍵を渡してくれた。部屋は天井が高く、ベッドが10個ほど並んでいたが誰もいなかった。バックパックが二つのベッドの横に置いてあり、どこかの病院のようだった。日本のドミトリーでは、こんなに天井が高かったら二段、三段ベッドなのに、個室が安いサイゴンではドミトリーはあまり人気がないようだ。鍵付きのロッカーが備えていたので、ぼくの小さなザックを入れて、汗を流すためにまずシャワーを浴びた。ベッドシーツは清潔だがシャワールームは掃除されていないようで汚かった。薄いブランケットをかぶり、ちょっと仮眠する事にした。
サイゴン237ホテルはBooking.comで5ドルで宿泊できる。
男女ミックスのドミトリーでロッカー付き、バスタオル、小さなブランケット、トーストとコーヒーの朝食付き。
https://goo.gl/maps/x1uGM6nJ1Vo
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何か食べようと、近くの食堂を探してうろついてみた。60,000VND(約300円)でおかずが選べてごはんとスープが付いている、椅子の低い食堂で豚の角煮を注文した。ごはんにはナスのお浸しが付いていて、スープは冬瓜のようなものが入った薄い味のスープだった。ハエが多く、一人で食べる食事はあまり美味しくなかった。ファングーラオ通りから南へ一本沿ったブイビエン通りは欧米人向けのバーやレストラン安宿が多く、相変わらず連日欧米人で溢れていた。その通りを男一人で通るとマッサージやカラオケの勧誘に誘われる。腕を二人で掴んで離さない女のキャッチもいる。ぼくは以前盛り上がったビアホイの方に行ってみた。そこを通り抜けると、人通りが少ない通りに出た。バンミ屋があったので、12,000VNDで一つ買ってみた。それはブイビエン通りのものより数段美味しく、具もたくさん入っていた。さらに歩くと、スクーターに二人乗りした若者カップルがたむろしている。どうやら瓶に入った白い飲み物を買って飲んでいるようだったので、ぼくも一つもらった。それは一本6,000VND(約30円)でストローを挿して飲み、瓶はその場で返す駄菓子屋みたいなものだった。ヨーグルトのような、乳製品のような少し甘い飲み物で、美味しかった。再びブイビエン通りへ戻ってきた。
Cong Ca Phe Bui Vien
以前ハノイで毎日のように行っていたコングカフェがあったので、入ってみた。2年前よりメニューが多くなっていて、スタッフのユニフォームもオリーブ色のTシャツだけではなく、幅広で裾が細いパンツとエプロン、帽子も決まっていた。ぼくは1階の席でビアサイゴンのプレミアムを注文した。彼女から連絡があり、彼女のホテルもファングーラオで、ぼくの宿の数10メートル隣の宿に泊まるようだった。みんなで食事して、ナイトマーケットに行って、近くにいるからコングカフェに来るという。間もなくして彼女がカフェにやってきたが、すぐに帰って行った。ぼくも宿で寝ることにした。
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