公園で昼頃に目覚めたぼくは、荷物をまとめ、高雄(カオシュン)を目指すべく、Wi-Fiを探しにクリスタと待ち合わせたティーショップへ行った。経路をチェックし、南へと歩きながらマジックと段ボールの切れ端を探した。そう、ヒッチハイクをするつもりだった。かなり南へ歩き、疲れて食堂で飯を食いつつ、高雄へ向かう列車の駅へ行くバスに乗った。各駅停車の列車は高雄まで15元ほどだった気がする。
高雄の単身房
高雄駅に着いた時には火が暮れていた。そして、今夜の寝床を探すべく公共Wi-Fiを見つけて、単人房というサウナとドミトリーのある宿を探して見つけた。高雄まで来ると、檳榔という看板が多くなってきた。檳榔とは、椰子科の植物で、種子を石灰やキンマの葉と一緒に噛むと、多少の覚醒作用がある噛みタバコだ。日本でも合法なので販売する事ができるほど、効果は強くない。しかし、口の中に溜めた唾液が真っ赤になるなど、歯が黒くなるし、見た目も汚いので、低所得者の趣向品として、あまり人気がない。Googleマップで見つけたその宿は、Booking.comでは一泊2000円ほどであり、そんなに安くはない。しかし、大浴場と真新しい室内と、サンドイッチの朝食付きなのが魅力的だった。早速、浴場へ入ると、日本のように暖簾に「ゆ」と書いてある。これは嬉しかった。その宿自体が地下にあり、浴場の天井まで改装するには予算が足りなかったのか、古い感じがする。だが、見た目の水質は日本より綺麗だった。浴槽のほとんどは、ぬるい水と、やや暖かいお湯、暑いお湯、と成しており、3日ぶりの風呂は格別だった。そして、誰もいないサウナに入ると、火傷するような暑さで、座ることもままならない。沖縄で銭湯に入った熱さを思い出した。南の人は熱さにかなり強いのだ。サウナと水風呂を満喫して大満足なぼくは、自分のイビキを気にしながら、眠りについた。チェックアウトは10時と、やや早い。
Leave a Comment