予約した宿はLPQバックパッカーズホステルという名前で、川に近い安宿が建ち並ぶ一角のドミトリーで、確か300円〜400円ほどだった気がする。ルアンプラバンはリゾートでもあり、観光地なので若干物価が高い。しかし、世界遺産なだけに街並みは美しく、看板一つ一つがレリーフされデザインされている。
宿の一階にはバイクの駐車スペースがあり、夜間は頑丈な門が施錠されるので、夜間は外出しづらい。そんなに夜間に遊ぶ場所も少ないから良い。
寺院が多く、街全体が厳粛なムードに包まれていて、早朝の僧侶たちの托鉢が有名で、オレンジ色の袈裟を着た無垢で汚れのない彼らの一行が街を歩く様は、多くのポストカードや被写体になる程美しく、煌びやかでビジネスライクな大乗仏教とは正反対に、厳しい戒律を守った質素な上座仏教の方が、欧米人から見てもオリエンタルであり、東洋の神秘であり、正しい仏教の在り方だと一目瞭然なのが伺えるだろう。
高級なホテルが建ち並ぶエリアでは、カフェやレストランや土産物屋が軒を連ねていて、貧乏巡礼者には場違いな雰囲気だし、ピザ屋やイタリアン、ウエスタンや中華など、あらゆる食堂やレストランがあるのだが、どこも日本並みに値段が可愛くないので、もっぱらナイトマーケットから市場への細い路地にあるベジタリアン食べ放題の店へ通っていた。
ルアンプラバンで他におすすめといえば、赤十字が運営するミストサウナがいくつかあって、15,000Kip(約200円)ほどで楽しめるらしいが今回はいっていない。
ナイトマーケットでは、モン族のおばちゃんや少数民族の人らが出店していて、なかなか可愛い手作り雑貨や、手刺繍の布ものがビエンチャンより品数が多く、安く買える。
あとは、豪華で煌びやかじゃなく、無料で入れる寺を廻るとリラックスできて、浄化される気がする。瞑想している坊主たちと一緒に瞑想してみるのも楽しい。
ルアンプラバンは、カップルで来るには色々楽しめるデートスポット的な場所だが、1人で来るには観光地すぎて、リゾート色が強いので2日しか滞在しなかった。
私は宿の前でタバコを吸いながら、痛々しく壊れたフロントの愛車を眺め、もっぱら近所の犬と遊んでいた。
ちなみに、近所のバイク屋に持っていくと、割れたヘッドライトカバーはビニールテープで補強され、ハンドルは足で挟んで曲げると元の位置に戻り、クラッチレバー取り付け部が折れたスイッチ類が付いたパーツは中華製に交換してもらった。
バイクでルアンプラバンの街をウロウロしてみたが、なかなか色んな発見があり、街並みが美しいので楽しかった。
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