ラオス:原付でルアンプラバン〜ウドムサイ〜ルアンナムターへ

国道13号線を北へ北へ

ルアンプラバンから更に北へ行くと、ルアンナムターという街があり、ちょうど中国とミャンマーの国境付近に近づくことになる。原付バイクでの南から北へラオス縦断の旅が完了しようとしていた。

メコン川と共に上流上流へと登る旅をしてきたわけだが、下流域のメコン川がカフェラテのような茶色だったのが、上流へ来るとこんなに色が澄んできて川幅も狭くなってきた。しかし、ここでも中流域と言えるほどメコン川は長く、源流は東チベットのヒマラヤ山脈からなのだ。

ウドムサイのカフェで一服していると在ラオスドイツ人と知り合った

凍えながらルアンナムターへ向かって走っていると、ウドムサイという街の交差点にお洒落で小ぎれいなモダンなカフェがあるではないか。(ラオスの田舎では珍しい)

ウドムサイから東へ行くとノーンキャウという、旅人から聞いた楽園であり僻地へ行ける交差点である。

早速休憩してWi-Fiをゲットできそうなので寄ってみた。

店内を見回すとエスプレッソマシーンがあり、カフェラテのホットを注文した。すると、ベトナムのようにお茶も付いてきた。

店員のお姉さんに食事はないのか聞いてきると、カップ麺があるというので、しょうがなしにカップ麺をすすっていると、自分と同じように凍えながら、手袋を外してモトクロスから降りてきた欧米人の若い男性が入ってきた。

こんな僻地で言葉の通じる外国人に会うのは久しぶりだったので話しかけてみると、交差点を曲がって何時間か奥まった村に、ラオ人の女性と結婚して住んでいるドイツ人だということだった。

彼は奥さんとノーンキャウという街よりもっと奥へ行ったムアン・ノイというところでレストランを経営しているらしく、是非遊びに来てくれと言っていた。

ウドムサイ:赤十字のハーバルサウナで体を温める

地図で見ると赤十字のサウナがある街へ辿り着き、この街で一泊することにした。ラオスも北部の標高の高い山中はバイク旅にはとても寒くて、常に凍えるようになってきた。

そしてサウナの存在はとても有り難かった。

待合室らしき所には、おばちゃんと若い女性も見え、子供とお父さんらしき地元の人が居て、外国人である私を珍しそうに、だけどフレンドリーに接してくれた。待合所ではフリーのお茶が飲めたり、カップ麺が食べれたりする。

全裸で入るべきか、タオルで入るべきか悩んでいると、出てきた人が上半身裸でパンツ一丁で出てきたので、真似をすることにした。

待合所は男女に分かれていないし、脱衣所もないので女性もバスタオルを胸まで纏って出てくることになり、ちょっとドキッとする。

英語で「MENS ROOOM」と書いてある方のドアに入ってみると、中は蒸気で何も見えないし暗くて手探りで椅子を見つけることになる。手前の方に椅子を発見し、とりあえず座っていると、目が慣れてきて状況が掴めてきた。

どうやら2畳くらいのスペースの片側にベンチがあり、奥の方におじさんがいるようだった。なかなかの肝試し感覚だ。

蒸気は色んなハーブを釜にぶち込んで炊いているようで、レモングラスの香りが一番強かった。

温度はそれほど高くないので、長時間入っていることができる。

裏に回ってみると、写真のように釜を焚いているのが伺える。

どうやらラオスでもこの時期は一番寒いようで、行き交う地元の人のバイクも全身防寒着で寒そうにしている。寒さに凍えながら峠を超えていると、山の頂上の路肩の空き地で焚き火を発見し、堪らず陽に当たりに立ち寄ってみると、所構わず捨てているゴミをかき集めて、バイクのドライバーが焚き火で暖をとっていた。「超寒いね!」「おう!当たれ当たれ」と言葉も交わさずに通じ合える。新しく来た客のために、更にゴミや木を集めてきてくれて火を大きくしてくれるドライバーたち・・・

そのうち自分でも焚き火をし始めて、焚き火に当たりに来るドライバーも居たり、驚いたのは写真のように、大量に捨てられたトウモロコシの芯を燃やしている空き地に出くわしたことだ。ラオスはこの時期よく乾燥しているので、植物もよく燃える。そして広範囲に小さな火がゆっくり燃えていくので、その辺り一帯が暖かく、これは心地よかった。

ナモという街のThavivanh Guest Houseで一泊

国道沿いにあるゲストハウスは、モーテルやカーテルのような、長距離ドライバーや連れ込み宿のようなものであり、外国人は時々来る程度なのだろう。スタッフというか、家の人は英語は喋れないので、手を合わせて耳の横に持ってくる仕草をすれば値段を言ってくれる。ラオスでこういう宿は個室なので、500円〜1000円が相場だろう。

個室なのでいつでも洗濯できるし、綺麗で熱いとは言えないがホットシャワーでゆっくり旅の疲れをとるには楽しみの宿泊となってくる。

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