ラオス:ルアンナムター:マニー・チャンのゲストハウス&レストラン

Manychan Guest House & Restaurant

結局、ルアンナムターは色んな所へ行く交差点的な場所にあり、4回も立ち寄って4回も泊まったこのマニーチャンのゲストハウスだが、女将さんが「あら、あなたまた来たのね」的な顔なじみが次第に実家みたいな居心地になってきた・・・

ナイトマーケットと市場の真ん前にあり、ルアンナムターの中心地(と言っても、ルアンナムターは狭くて小さな街)にあるこの宿は、道路の向かい側にATMあり、市場では安い飯も食えるし、とりあえず宿のレストランの一番表の席で一服しながらお茶を飲むのが習慣化していた。

時にはレストランでウエスタ〜ンな食事をしてみるが、大して美味しくない割に高いので、結局前の市場の中でフライドチキン(親鳥を使っているらしく、とても硬い)とカオニャオや、豚のローストとカオニャオ、ソムタムとカオニャオと、ラオスの代表料理ばかり食べていて飽きてきた。そもそもラオスの料理自体がそんなにメニューが多くなく、いつも「ラオスうどん」と呼ばれるライスヌードルにミントやバジルなどの野菜をぶち込んで、生のインゲンにエビのペーストをつけてボリボリ食べるスタイルにもの凄く飽きていた。

このマニーチャンは、二階にいくつかの部屋があって、一部屋にマットレスが8個ほど並べられているドミトリーで、1泊300円〜400円で宿泊できる。シーズンオフなのか宿泊客は少ないので、一部屋に1人の時もよくあった。

バイク旅は服が排気ガスでびっくりするほど黒く汚れる。そして、溜まった洗濯物を1kg200円ほどで女将さんに頼むと洗濯してくれる。

余談だが、道路近くのテーブルでお茶をしていると、モン族のおばちゃんが毎日現れてアクセサリーを買ってくれと見せてくる。首を横に振っていると、何日目かに、阿片はいらないかと言ってきた。

トレッキングではなくてバイクでアカ族の村へ訪問

ルアンナムターから西へ10kmほどの山へ登る未舗装の道があり、宿のガイドマップを見ながらアカ族の村へバイクで探検することにした。ルアンナムター にはヒルトライブ(山岳少数民族)のアカ族や、黒モン族、ランテン族などの多くの山岳で暮らす少数民族がいる。

ご覧のような赤土の未舗装路に凸凹の岩だらけの道あり、小川があって頼りない橋ありで、ノロノロと「こんなに苦労して行ってそんなに楽しいところでもあるのか?」と疑問を抱くことが冒険であり、探検だと思いつつ進んでいった。

途中で何度引き返そうかと思ったことか、だがここで引き返しては本当に意味がなくなると思い、「行けなくなるまで行ってみる」という挑戦がこの巡礼「ピルグリム」のテーマでありモットーなのだ。

そして、1時間か2時間かかけてやっと写真のような山の頂上にある村へたどり着いた。

写真が3枚しかなく、村の状況が見たいところでしょうが、撮影するような雰囲気ではなかったので、写真はありません。見たい人は是非ルアンナムターまで足を運ぶべし。

アカ族 Photo by Wikipedia

何台かの4WDが停まっていて、村の入り口で数人の若者が何やら作業していた。

「ハロー」と言うと、物珍しそうに驚いた様子だが、ちょっと嬉しそうに笑顔で「ハロー」と返してくれた。

彼らは明らかに顔つきが街で見かけるラオ人とは違う。彫りが深く目がキラキラしてまつ毛が長く色が黒くて男前なのだ。その時、ミャンマー人の男子はジャニーズ系だと誰かが言っていたのを思い出した。確かにここはミャンマーに近いし、昔からこの土地に住んでいる山岳民族なので、人種が違うのだろう。

そして、子供達の「ハロー」攻撃が始まった。それはまるで飼い犬が見知らぬ訪問者に吠え続けるような「ハロー」なのだ。

明らかに警戒しているが興味があり、こちらの反応を見過ごさないように目を逸らさない。

私はとにかく疲れたし、喉が渇いたのでバイクを停めて、近くの若者に「何か飲めるところはないか?」と言うジェスチャーをしてみた。

すると、村の奥を指差したので、笑顔で「サンキュー」と言った。

その前に、眉間にしわを寄せたワイルド過ぎる若い女性が、薪割りをしていたのに驚いた。まるで映画MAD MAXに出てきそうなワイルドさだったが、美しかった。

子供達も大人たちも服は土で汚れていて、自分もバイクで日に焼けて砂埃でかなり汚れていて、でもそれが自然であり、当然洗濯機はないし近くの川まで水浴びしにいくのだろうが、子供達は犬のように地面にゴロゴロ転がって遊んでいる。

そんなこと今の日本の住宅街でしていると、母親が洗濯しなきゃいけないので当然怒る訳で、洗濯して綺麗なオベベを着ていないとバカにされるような世の中であり、その馬鹿馬鹿しさに従っている自分もバカバカしくて嫌になるのであり、いかに自分が自由だと人から羨ましがられようとも、彼らの自由さと比べると全く自由ではないことを考えさせられる。そもそも自由とは何か、自由という言葉さえ束縛がなければ意味がない。

彼らの住居は高床式で、プラスチックやコンクリートなど一切使わずに木でできている。そしてトイレはない。皆適当にその辺で小をして、大はその辺にすると豚が食べるのだそうだ。そしてその豚も食べる・・・うーむサイクルの輪が狭い・・・

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